夏バテ対策でクエン酸を含む食べ物を取り入れるなら、レモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類、梅干し、酢を使った料理が候補です。ただし、クエン酸を食べれば夏バテが治るわけではありません。水分と電解質、エネルギーやたんぱく質も補い、暑さで消耗した体を総合的に支えることが大切です。
クエン酸を含む食べ物の主な例
| 食べ物 | 取り入れ方の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| レモン、ライム | 水や炭酸水に果汁を加える、料理や魚にかける | 果汁だけではエネルギーや栄養が不足しやすい |
| みかん、オレンジ、グレープフルーツ | そのまま食べる、無糖の果汁を料理に使う | ジュースは飲み過ぎると糖分の取り過ぎになりやすい |
| 梅干し | ご飯やおにぎりに添える、料理の味付けに使う | 塩分が多い商品があるため、量に注意する |
| 酢を使った料理 | 酢の物、南蛮漬け、酢飯などにする | 酢の主な酸は酢酸で、クエン酸そのものとは異なる |
| トマト | サラダ、スープ、冷やしトマトにする | 含まれる酸の量や種類は品種や状態によって異なる |
柑橘類や梅などの酸味のある食品は、暑い時期でも食べやすく、食欲が落ちたときの料理の味付けにも向いています。ただし、食品ごとのクエン酸の量は、品種、加工方法、商品によって異なるため、上の食品を順位付けしたり、一定量のクエン酸が取れると断定したりはできません。
夏バテ対策でクエン酸を食べるときのポイント
食欲がないときは、主食やたんぱく質と組み合わせる
クエン酸を含む食品だけでは、暑さで消耗したエネルギーや、体をつくるたんぱく質を十分に補えません。レモンをかけた魚、梅を混ぜたおにぎり、酢の物と冷しゃぶのように、主食や肉・魚・卵・大豆製品と組み合わせると食事を整えやすくなります。
- 梅おにぎりと、卵や豆腐の料理
- レモンをかけた焼き魚と、ご飯・みそ汁
- 酢の物と、豚肉や鶏肉を使ったおかず
- 柑橘類と、ヨーグルトやチーズなどの食品
水分だけでなく、汗をかいた量に応じて電解質も補う
汗を大量にかいたときは、水分だけでなくナトリウムなどの電解質も失われます。普段の軽い発汗なら水や食事からの水分で対応できる場合がありますが、長時間の運動や屋外作業などで汗を多くかいた場合は、塩分を含む飲み物や食事を選ぶこともあります。
ただし、梅干しやスポーツドリンクなどを多く取ればよいとは限りません。塩分や糖分の制限がある人、持病や服薬がある人は、自己判断で量を増やさず、医師や管理栄養士に確認してください。
クエン酸を含む食品を食べるときの注意点
酸味の強い食品を一度に取り過ぎない
レモン、梅干し、酢などを一度に多く取ると、胃が刺激されたり、胸やけや胃の不快感につながったりすることがあります。胃酸の逆流などで酸味のある食品が合わない人は、薄める、料理の一部として少量使うなど、体調に合わせてください。
酸性の飲食物を頻繁に口にすると、歯の表面に影響することもあります。酸味の強い飲み物を長時間だらだら飲み続けず、飲食後は水やお茶ですすぐ方法があります。
グレープフルーツは薬との組み合わせを確認する
グレープフルーツは、一部の薬の作用に影響することがあります。血圧や脂質異常症などの薬を服用している場合は、薬の説明書を確認し、薬剤師や医師に相談してください。薬の種類によって影響の有無が異なるため、服薬中だからといって一律に避ける必要があるとは限りません。
夏バテではなく熱中症の可能性があるときは食べ物で対処しない
暑い場所にいた後に、めまい、頭痛、吐き気、強いだるさ、大量の発汗、体が熱いなどの症状がある場合は、夏バテではなく熱中症の可能性があります。涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を冷やし、意識がはっきりしていれば水分と塩分を補給してください。
意識がもうろうとしている、呼びかけに反応しない、自力で水分を飲めない、症状が改善しない場合は、食べ物や飲み物を無理に与えず、救急車を呼ぶなど速やかに医療機関へつないでください。
夏バテ対策で最初に選ぶなら
食欲が落ちているときは、レモンや梅を少量使ったおにぎり、魚や肉の料理、柑橘類と乳製品など、酸味をきっかけに食べやすい組み合わせを試せます。クエン酸を含む食べ物は食事の一部として活用し、水分、電解質、主食、たんぱく質を一緒に補うことが夏バテ対策の基本です。







