子どもの夏バテ対策には、水分と塩分を補いながら、食べやすい主食・たんぱく質・野菜や果物を組み合わせることが大切です。食欲が落ちているときは、冷たい麺類だけで済ませず、卵、肉、魚、豆腐などを少し加えると栄養を補いやすくなります。
ただし、ぐったりしている、意識がぼんやりしている、水分が取れない、尿が極端に少ないなどの症状がある場合は、単なる夏バテと決めつけず、熱中症の可能性を考えて医療機関への相談や受診を検討してください。
子どもの夏バテ対策におすすめの食べ物
食欲や体調に合わせて、次の食品を組み合わせると、暑い時期でも栄養を取りやすくなります。
| 食品・料理 | 補いやすいもの | 食べ方の例 |
|---|---|---|
| ごはん、うどん、パン | エネルギー | おにぎり、卵うどん、具入りサンドイッチ |
| 卵、鶏肉、魚、豚肉 | たんぱく質 | 卵焼き、鶏そぼろ、焼き魚、豚しゃぶ |
| 豆腐、納豆、ヨーグルト | たんぱく質など | 冷ややっこ、納豆ごはん、ヨーグルト |
| トマト、きゅうり、枝豆 | 水分やビタミンなど | サラダ、和え物、付け合わせ |
| バナナ、スイカ、みかん | 水分やエネルギーなど | 間食や食後の果物 |
| みそ汁、スープ | 水分や塩分 | 具材を増やして食事の一品にする |
食品に含まれる栄養素の量や働きは、料理方法や食べる量によって変わります。特定の食品だけを多く食べるより、主食、主菜、副菜を少量ずつでもそろえるほうが、食事全体のバランスを整えやすくなります。
食欲がないときに食べやすいメニュー
暑さで食欲が落ちているときは、のどごしがよく、少量でも食べやすい料理を選びます。冷たい料理ばかりにせず、胃腸の調子を見ながら温度や量を調整してください。
- 卵や鶏肉を加えたうどん
- 鮭やしらすをのせたおにぎり
- 豆腐や豚肉を加えた冷やしうどん
- 納豆と卵をごはんにのせた丼
- 野菜入りの卵焼きとごはん
- ヨーグルトとバナナ
- 具材を入れたおじやや雑炊
一度にたくさん食べられない場合は、食事を少なめに盛り、間食としておにぎり、果物、ヨーグルトなどを取り入れる方法もあります。乳幼児は食べられる固さや大きさにし、窒息の危険がある食品をそのまま与えないでください。
夏バテ対策では水分補給も大切
食べ物だけでなく、こまめな水分補給も必要です。普段の水分補給には水やお茶を基本にし、汗を多くかいたときや長時間外で過ごしたときは、状況に応じて経口補水液などを使います。
経口補水液は、脱水状態のときに水分や電解質を補うための飲料です。日常的な水分補給として常に飲ませるものではなく、使用方法や対象年齢を表示で確認してください。
ジュースや清涼飲料水は糖分が多いことがあるため、水分補給の中心にすると食欲や食事量に影響する場合があります。スポーツ飲料も、商品によって糖分や塩分の量が異なるため、表示を確認して使い分けましょう。
夏バテ対策で避けたい食事のとり方
暑い時期は、次のような食べ方が続くと栄養が偏りやすくなります。
- 冷たい麺類だけを毎食食べる
- アイスやジュースで食事を済ませる
- 食欲がないからといって、主食や主菜を長時間まったく取らない
- 脂っこい料理や刺激の強い料理を無理に食べる
冷たい麺を食べる場合も、卵、鶏肉、ツナ、豆腐、納豆などのたんぱく質と、トマトやきゅうりなどの野菜を加えると、食事の内容を整えやすくなります。胃腸の調子が悪いときは、脂肪の多い料理や消化しにくい食品を控え、無理に食べさせないことも大切です。
夏バテではなく熱中症が疑われる症状に注意
次のような状態があるときは、食事の工夫だけで様子を見ないでください。
- 呼びかけへの反応が鈍い、意識がぼんやりしている
- 自分で水分を飲めない、吐いてしまう
- ぐったりしていて、普段と明らかに様子が違う
- 尿が極端に少ない、長時間出ていない
- けいれんがある
涼しい場所へ移し、衣服をゆるめて体を冷やしながら、緊急性の高い症状では救急車を呼ぶことを検討してください。意識がはっきりしない子どもに、無理に飲食させるのは避けます。
子どもの夏バテ対策は「食べられるものに栄養を足す」
夏バテ対策の食べ物は、特別な食品を一つ選ぶより、食べやすい主食に、卵・肉・魚・豆腐などのたんぱく質と、野菜や果物を組み合わせるのが基本です。食欲がないときは少量に分け、水分もこまめに補給しましょう。
食事が取れない状態が続く、体重が減っている、発熱や嘔吐、下痢などを伴う場合は、夏バテ以外の原因も考えられるため、小児科などに相談してください。







