夏バテが気になるときの甘酒は、少量を水分補給の一部として飲むのが基本です。ただし、甘酒だけで夏バテが治るわけではありません。米こうじ甘酒と酒かす甘酒では、アルコールの有無や栄養成分が異なるため、まず種類を確認しましょう。
夏バテ対策で甘酒を飲むなら、米こうじ甘酒を選ぶ
夏バテ対策として取り入れやすいのは、米こうじを発酵させて作る「米こうじ甘酒」です。一般にアルコールを含まない商品が多く、甘みのもとになる糖質を含んでいます。
一方、酒かす甘酒は、酒かすを使って作るため、商品によってはアルコールが残っています。子ども、妊娠中の人、運転や機械操作をする人は、アルコールの有無を表示で確認し、含まれている場合は避けてください。
| 種類 | 特徴 | 飲む前に確認すること |
|---|---|---|
| 米こうじ甘酒 | 米こうじ由来の甘みがある。アルコールを含まない商品が多い | 糖質量、カロリー、原材料、アルコール表示 |
| 酒かす甘酒 | 酒かすを使う。商品によってアルコールを含む | アルコールの有無、加熱の有無、糖質量 |
「ノンアルコール」「アルコール分0%」と表示されていても、商品ごとに内容は異なります。購入時は、パッケージの原材料名と栄養成分表示を確認してください。
夏バテが気になるときの甘酒の飲み方
甘酒は、冷やして少量ずつ飲むと取り入れやすくなります。次のように、食事や水分補給を補う目的で使いましょう。
- まず商品表示を確認する。米こうじ甘酒か酒かす甘酒か、アルコールの有無、糖質量、カロリーを確認します。
- 一度に多く飲まず、少量から試す。甘酒は糖質を含むため、目安量は商品表示を優先し、飲み過ぎないようにします。
- 冷やして、そのまま飲む。暑い日に飲みにくい場合は冷蔵庫で冷やします。胃腸が冷えやすい人は、冷やし過ぎないようにしてください。
- 甘酒とは別に水やお茶も飲む。甘酒だけで水分補給を済ませず、普段の水分摂取も続けます。
- 食欲が落ちている場合は、食事も少量ずつ取る。甘酒を食事の代わりにするのではなく、食べられる範囲で主食やたんぱく質を含む食品も組み合わせます。
飲む時間帯に決まりはある?
夏バテ対策として甘酒を飲む時間帯に、全員に共通する決まりはありません。朝食時や、暑さで食欲が落ちているときに少量飲む方法がありますが、体調や食事量に合わせて選びましょう。
夜に飲む場合は、糖質やカロリーの取り過ぎにならないよう、量を調整してください。甘酒を飲むと胃が重くなる人やお腹がゆるくなる人は、無理に続ける必要はありません。
甘酒だけでは熱中症対策にならない
甘酒には糖質が含まれますが、商品によっては汗で失われる塩分などの電解質が十分に含まれていないことがあります。そのため、汗を多くかいたときの水分・塩分補給を甘酒だけで行うことはできません。
屋外で長時間過ごした、激しい運動をした、大量に汗をかいたという場合は、状況に応じて水分と塩分を補給できる飲料を選びます。甘酒を飲んでいても、のどの渇きや体調の変化を無視しないでください。
めまい、立ちくらみ、頭痛、吐き気、強いだるさ、意識がぼんやりするなどの症状がある場合は、甘酒を飲んで様子を見るのではなく、涼しい場所で体を冷やし、必要に応じて医療機関や救急窓口に相談してください。
糖質や持病が気になる人は量と商品を確認する
甘酒は健康によいイメージがありますが、甘い飲み物であることに変わりはありません。糖尿病などで血糖値の管理をしている人は、自己判断で多く飲まず、栄養成分表示を確認して主治医や管理栄養士に相談してください。
腎臓病などで水分やカリウム、糖質の摂取を制限している人、食物アレルギーがある人も、商品ごとの成分と自分の制限内容を確認する必要があります。
- 糖質やカロリーを制限している
- アルコールを飲めない、または避けている
- 持病の治療中である
- 甘酒を飲むと腹痛や下痢が起こる
このような場合は、健康食品だから問題ないと考えず、飲む量や種類を見直しましょう。
夏バテ対策としての甘酒の位置づけ
夏バテが気になるときの甘酒は、食欲が落ちたときに糖質を補う飲み物の一つとして考えると分かりやすいでしょう。ただし、疲労の回復や体調の改善を保証するものではありません。
睡眠、室温調整、十分な水分補給、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事を基本にし、そのうえで甘酒を無理のない量で取り入れます。甘酒を飲んでも疲れが続く、食事や水分が取れない、発熱や強い症状がある場合は、夏バテと決めつけず医療機関に相談してください。
結論として、夏バテが気になるときは、アルコールを含まない米こうじ甘酒を選び、表示された量を参考に少量ずつ飲むのがおすすめです。甘酒だけに頼らず、水分補給と食事、暑さ対策を組み合わせ、持病や糖質制限がある場合は商品表示と医療者の指示を優先してください。







