夏バテの食事に向く作り置きメニューは、たんぱく質・ビタミン類・水分を一緒にとれる、冷たくても食べやすい料理です。鶏肉や豚肉、卵、豆腐、魚を使った主菜に、野菜や果物を組み合わせると、食欲が落ちたときでも栄養を補いやすくなります。
ただし、作り置きは保存方法を誤ると食中毒の原因になります。料理は早く冷まして冷蔵し、食べる前ににおいや見た目に異常がないか確認してください。
夏バテに向く作り置きメニュー5選
1. 豚しゃぶと夏野菜のポン酢和え
豚肉はたんぱく質をとりやすく、ポン酢の酸味で食欲が落ちたときにも食べやすいメニューです。トマトやオクラを加えると、野菜と水分も補えます。
- 材料:豚薄切り肉、トマト、オクラ、玉ねぎなど
- 味付け:ポン酢、少量のごま油、しょうが
- 作り方:豚肉を中心まで加熱し、粗熱を取って野菜と調味料で和える
水分が出やすいため、野菜の水気をよく切ってから和えるのがポイントです。食べる直前にポン酢をかける方法なら、味が薄まりにくくなります。
2. 鶏むね肉とピーマンの塩レモン炒め
鶏むね肉でたんぱく質を補い、レモンの酸味でさっぱり食べられます。ご飯にのせたり、冷やしうどんに添えたりできるため、主菜を準備しておきたいときに便利です。
- 材料:鶏むね肉、ピーマン、きのこなど
- 味付け:塩、レモン汁、こしょう、少量の油
- 作り方:鶏肉を食べやすく切り、野菜と一緒に中心まで十分に加熱する
鶏肉は加熱しすぎるとかたくなりやすいため、そぎ切りにすると食べやすくなります。冷蔵したものは、食べるときに再加熱するのが基本です。
3. 具だくさんの冷やし南蛮漬け
魚と野菜をまとめて食べられる作り置きです。酢の酸味があるため、暑い日でも食べやすく、玉ねぎやにんじんなどの野菜も加えられます。
- 材料:鮭、アジ、白身魚など、玉ねぎ、にんじん、ピーマン
- 味付け:酢、しょうゆ、砂糖またはみりん、だし
- 作り方:魚を中心まで加熱し、細切り野菜と合わせた漬け汁に浸す
魚を揚げずに焼いて作れば、油の量を控えられます。漬け汁に浸したまま冷蔵すると味がなじみますが、保存容器は清潔なものを使ってください。
4. 卵と豆腐のそぼろあん
卵と豆腐を使うため、食欲があまりない日でも比較的食べやすいメニューです。ご飯にかければ、少ない品数でも主食と主菜を組み合わせられます。
- 材料:卵、木綿豆腐、鶏ひき肉、しいたけや長ねぎ
- 味付け:だし、しょうゆ、みりん
- 作り方:ひき肉と野菜、豆腐を加熱し、溶き卵を加えて十分に火を通す
卵料理は水分が多く傷みやすいため、作った後は常温に置かず、浅い容器に移して早く冷やします。食べる量だけ取り分け、再加熱して食べてください。
5. 夏野菜とツナのトマト煮
トマト、なす、ズッキーニ、玉ねぎなどを使う煮込み料理です。ツナを加えると、野菜だけの料理よりもたんぱく質を補いやすくなります。
- 材料:トマトまたはトマト缶、なす、ズッキーニ、玉ねぎ、ツナ
- 味付け:塩、こしょう、コンソメなど
- 作り方:野菜を食べやすく切り、ツナと一緒に全体が十分に熱くなるまで煮る
冷たいままでも食べられますが、食べる分だけ温めても構いません。パスタ、パン、ご飯に合わせやすく、食欲や体調に合わせて量を調整できます。
作り置きに組み合わせやすい副菜
主菜だけでなく、副菜を1品添えると、野菜やミネラルを補いやすくなります。次のような料理は、主菜と組み合わせやすいメニューです。
- ゆでオクラとトマトの和え物
- 小松菜と油揚げの煮びたし
- かぼちゃの煮物
- にんじんとツナのしりしり
- きゅうりとわかめの酢の物
酢の物や和え物はさっぱり食べやすい一方、生野菜は水分が出ると傷みやすくなります。作り置きする場合は、野菜の水気を切り、清潔な保存容器に入れて冷蔵してください。
夏バテの作り置きメニューを選ぶポイント
たんぱく質を1品入れる
食欲が落ちていると、そうめんや果物だけで食事を済ませがちです。豚肉、鶏肉、魚、卵、豆腐、ツナなどを主菜にすると、食事の栄養が偏りにくくなります。
食べる量が少ない場合は、主菜を一度にたくさん食べようとせず、卵や豆腐、ヨーグルトなどを少量ずつ組み合わせる方法もあります。
冷たくても食べやすい味にする
暑い日に食べやすいのは、酢、レモン、梅、しょうがなどを使ったさっぱりした味付けです。ただし、酸味や香辛料を強くしすぎると胃に負担を感じることがあるため、体調に合わせて調整してください。
主食を抜かない
主菜や副菜だけでなく、ご飯、うどん、パンなどの主食も組み合わせます。食欲がないときは、冷やしうどんに豚しゃぶをのせる、トマト煮をパンに添えるなど、食べやすい形にすると続けやすくなります。
水分は食事とは別にも補う
作り置き料理だけで水分不足を防ぐことはできません。水やお茶などを少しずつ飲み、汗を多くかいたときは電解質を含む飲み物を利用する方法もあります。糖分の多い飲料を長時間にわたって大量に飲むことは控えめにします。
作り置きの保存で気をつけること
夏場は料理が傷みやすいため、次の手順で保存します。
- 調理前に手を洗い、まな板や保存容器を清潔にする。
- 肉、魚、卵は中心部まで十分に加熱する。
- 完成した料理を鍋のまま室温に長く置かず、浅い容器に小分けして早く冷ます。
- 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、食べる分だけ取り出す。
- 食べる前に十分に再加熱し、におい、色、粘りなどに異常があれば食べない。
保存期間は料理の種類や冷蔵庫の状態によって変わります。作り置きは長期間保存せず、2〜3日程度で食べ切れる量を目安にし、料理ごとの状態を見て早めに食べると安心です。常温で保存できるという意味ではないため、弁当や持ち歩きに使う場合は保冷剤なども必要です。
食欲がない日の組み合わせ例
| 食べやすさを優先したいとき | 組み合わせ例 |
|---|---|
| 冷たい料理がよい | 冷やしうどん+豚しゃぶと夏野菜のポン酢和え |
| ご飯を少量食べたい | ご飯+卵と豆腐のそぼろあん+トマト |
| パンに合わせたい | パン+夏野菜とツナのトマト煮+ヨーグルト |
| 酸味のある料理がよい | ご飯+魚の南蛮漬け+小松菜の煮びたし |
これは組み合わせの例です。食べられる量や胃腸の状態に合わせて、無理のない量に調整してください。
体調不良が強いときは食事だけで対処しない
夏バテと思っていても、強いだるさ、繰り返す嘔吐、意識がぼんやりする、立てないほどのめまい、水分を飲めないといった症状がある場合は、食事の工夫だけで様子を見ないでください。高熱や症状が続く場合も、医療機関への相談を検討します。
まずは、豚肉・鶏肉・魚・卵・豆腐などのたんぱく質を含む主菜を1品作り、野菜と主食を食べやすい形で組み合わせるのがおすすめです。保存は冷蔵を基本にし、少量ずつ作って早めに食べ切ることが、夏の作り置きで重要です。







